セデック・バレ 太陽旗

台湾の先住民が日本統治下で起こした霧社事件という抗日運動を描いた映画。2部構成で全部で4時間半もあるという長編。まずは第1部を観ようと吉祥寺はバウスシアターへ。

首狩りを行う先住民たちが、日本統治下になり日本が思う文明を押しつけられる。押しつけている方は良かれと思ってやっているのだが、先住民はジワジワとプライドを傷つけられていく。とうとうセデック族を中心として暴動に結果的に大虐殺という形で怒りが爆発する。

あくまで種族のプライドが中心の話になっていて、日本憎しという表現が少ないのが、救いといえば救いで、この絶妙な加減さのおかげで日本で上映されるんだろう。

ラストは美しい首狩りシーンの連続となる暴動で終る。